過払い金請求をする際に知っておきたい弁護士と司法書士の違い
これまでに借金した経験がある方にとって、過払い金請求はできるものならしたいものです。
しかし、どうやって相談すればいいのか、依頼費用はどれくらいの総額になるのかなど、多くの疑問点が把握できないと不安も解消できません。
さらに、弁護士に相談するべきか司法書士に相談するべきか、弁護士と司法書士によって何か変わるのかなど、誰に相談するかも悩みやすい要素です。
したがって今回は、これらの疑問を解決できるように、過払い金請求に関するポイントを紹介します。
もくじ(メニュー)
- 2)弁護士や司法書士に依頼する時に必要な費用とは
- 2-1:弁護士や司法書士に依頼する時のデメリットは費用がかかること
- 2-2:着手金
- 2-3:報酬金
- 2-4:自費
- 3)弁護士と司法書士のどちらに依頼すればいいのか?
- 3-1:弁護士と司法書士の違い
- 3-2:弁護士に依頼するメリット
- 3-3:司法書士に依頼するメリット
- 5)依頼する時の事務所選びの方法
- 5-1:信頼できる事務所か見極めることに手を抜かない
- 5-2:過払い金請求・債務整理を専門としている事務所か確認する
- 5-3:料金体系や費用の説明がわかりやすいか
- 5-4:費用が安ければいいわけではない
- 5-5:過払い金請求の訴訟を提案してくれるか
- 6)まとめ
過払い金請求を依頼する!弁護士や司法書士のメリット

過払い金請求を弁護士や司法書士といった専門家に依頼するメリットはいくつもあります。 まず挙げられるのは、過払い金の額の計算や書類請求の資料の作製などの多くの処理や手続きをすべて任せられるという点です。
これらの作業を不慣れな一般の人が行うと時間も手間もかかりますので、専門家に任せた方がスピーディーに手続きを進められます。
また、過払い金請求には貸金業者への取引履歴の開示請求や、過払い金の請求返還交渉といった作業が必要になりますが、自分でこの作業を行うと業者がきちんと対応してくれない場合があります。
開示資料の送付をわざと遅らせたり、返還交渉に難色を示したりということもあるようですので、訴訟などの手続きもできる弁護士などが対応する方が業者側との交渉が進みやすいでしょう。
そして、過払い金請求をすることを家族に知られずに済むというのも弁護士などに依頼するメリットだと言えます。 自分で手続きを進めると郵送物などから過払い金請求や過去の借金経験が知られてしまう恐れがあるため、秘密にしたい場合は専門家の手を借りる方が良いです。
[sub_rank2]弁護士や司法書士に依頼する時に必要な費用とは

弁護士や司法書士に依頼する時のデメリットは費用がかかること
過払い請求をバン越しや司法書士の専門家に依頼する場合、手続きや交渉などを全て代行してくれるメリットがあります。
しかし、その代わりに依頼する費用がかかってしまいます。 これが専門家に依頼する際のデメリットです。 必要となる費用は、相談料・着手金・基本報酬・成功報酬の4つとなっています。
相談料は、事務所によっては無料で相談に乗ってくれるところも多くなってきましたが、必要な場合は30分〜1時間で料金設定している事務所もありますので、事前に確認する必要があります。
着手金と基本報酬は依頼する際に必要となる一定の手続き費用です。 過払金返還報酬は支払われた金額に応じて支払ういわゆる成功報酬となります。 弁護士費用や司法書士費用は現在自由化されており、過払い金請求の費用も事務所によって差があります。
着手金
着手金とは、過払い金請求を正式に引き受ける際にかかる初期費用です。
事務所によって差はありますが、1つの業者につき2〜40,000円が相場です。 過払い金請求は早く解決するところもあれば、半年ほどの期間を要するケースもあります。
その案件の交渉が成功するか否かに関わらず、依頼を引き受けることに対する料金と考えてください。 相談するだけではこの費用は発生しません。
実際には手続き費用として返還金あるなしに関わらず、着手金と基本報酬として一定の料金を提示される事務所もあります。
着手金は過払い金請求をする業者の数だけ必要となります。 複数の請求依頼をされる場合はその分費用がかかることを念頭に置いておく必要があります。
報酬金
報酬金とは、過払い金請求をした業者との和解交渉が成立して支払いが行なわれた際に発生する費用で、過払い金返還報酬とも呼ばれます。
いわゆる成功報酬なので、過払い金が支払われなければ発生しません。
多くの事務所では実際に返還された金額の数十パーセントのマージンである割合報酬となっています。
報酬は支払われた金額に応じて20〜25%が一般的ですが、司法書士事務所では10パーセント程度の良心的なところもあるようです。
事務所によってはそれとは別に固定の成功報酬を設定しているところもあります。
また、和解が成立せず訴訟になった場合にさらに5パーセントほど上乗せになることもあるので、依頼する前に確認しておく必要があります。
実費
過払い金請求時に弁護士や司法書士に支払う、実費は事件処理に掛かる交通費、印紙切手代などの費用です。
しかし、これらは弁護士や司法書士事務所により額に開きがあります。
この費用を一律料金で一括何万円などと請求する事務所もあるので、詳細を契約前に確認するようにしましょう。
[sub_rank2]弁護士と司法書士のどちらに依頼すればいいのか?

弁護士と司法書士の違い
過払い金請求において、代理人にその処理や手続きを依頼する場合、ふさわしいとされているのは弁護士や司法書士といった法律の専門家です。
しかし、この2者のどちらを選ぶべきなのかは借入先の数や請求する過払い金の金額によって変わってきますので、依頼を考えるのであればその違いについて知っておく必要があります。
まず、弁護士の場合はほぼすべての過払い金請求において依頼をすることが可能です。弁護士は法律業務の範囲に制限がありませんので、複数社での借り入れがあり、過払い金が高額になるような場合なども金額に関係なく取り扱うことができるのです。
一方、司法書士の場合、過払い金請求に関してはその金額が140万円以下の場合にのみ依頼することが可能となります。
これを超える場合、司法書士には扱うことはできませんので弁護士事務所に依頼をしましょう。
弁護士に依頼するメリット
過払い金請求額が140万円を超える場合、依頼者の代わりに相手方と話し合って解決する交渉権と、依頼者に代わって訴訟を起こし裁判手続きを進める訴訟代理権は弁護士にのみ委ねることが可能です。
請求額が140万円を超える訴訟では地方裁判所の利用が可能で、過払い金の返還に関してメリットがあります。
地方裁判所では消費者金融会社の平社員が法廷へ出席できないため、消費者金融会社の代表者が直接出席する必要があります。 しかし、代表者が出席することは現実的に難しいため、代わりに弁護士を立てなければいけません。
そうなると弁護士費用がかかる上に裁判が長期化すれば費用がかさむため、消費者金融会社は費用をなるべく抑えようと早い段階で債務者有利な和解案に応じてくれて、解決することが多くなります。
そのため過払い金請求額が140万円を超える案件を扱えることが弁護士のメリットといえるでしょう。
司法書士に依頼するメリット
過払い金請求額が140万円以下の場合、弁護士と司法書士のどちらにも依頼することができます。
ただし、一般的には弁護士より司法書士の方が過払い金請求の事案に対する報酬が少なくて済む傾向にあります。
また、司法書士事務所の中には、弁護士事務所に負けないくらいの実績を持っているところもあり、和解でも多くの過払い金取り戻してくれるところもあります。
ですから、少しでも掛かる費用を減らしたいと考えるなら過払い金請求の無料相談などを利用し、司法書士と弁護士のどちらが良いか検討することが大切になります。
[sub_rank2]専門家を選びはどれだけ取り戻してくれるか確認することが大切

過払い金請求をする際、自分で請求するよりも弁護士や司法書士にお願いをした方がより多くのお金を取り戻すことができる場合があります。 貸金業者も法律の知識を持っていますので、素人が請求したとしてもそう簡単にお金が戻ってくるわけではないからです。
ただ注意をしたいのは、弁護士や司法書士でもいい加減な業務をする人がいることです。例えば過払い金請求をわざと遅らせたり、資格のない事務員に丸投げをしたりすることがあります。
このようないい加減な専門家を避けるためには、しっかりとした事務所を選ぶことが重要になります。
そのためには、「電話だけでOK」「書類を送るだけでOK」という事務所ではなく、面談をしてくれる所を選ぶべきです。 弁護士も人間ですので、依頼者と顔を合わせることによってより真剣に取り組んでくれます。
また依頼者も実際に弁護士と向き合って話しをすることで、仕事に対する情熱ややる気を知ることもできます。
[sub_rank2]依頼する時の事務所選びの方法

信頼できる事務所か見極めることに手を抜かない
過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼する場合、その事務所選びは慎重に行う必要があります。
過払い金を正確に報告しない場合や、契約書をきちんと作成しなかった場合に相場を大きく上回る高額な請求をしてくる弁護士や司法書士も少なくありません。
司法書士の中には弁護士よりも安いと宣伝している事務所もありますが、弁護士のほうが高額な事案を扱えるため、費用が抑えられるという場合もありますので注意しましょう。
実際の面談で過払い金の見込みのあるなしで態度を変えるような事務所は、信頼できるかどうか良く考えたほうがいいと言えます。
契約を急がせ、面談でもあまり話しを聞いてくれない事務所も丁寧な対応をしてくれるとは言いかねないので注意しましょう。
過払い金請求・債務整理を専門としている事務所か確認する
過払い金請求の費用は事務所によって同じではなく、費用の決め方も事務所ごとで変わります。
弁護士や司法書士に依頼する際は複数の事務所費用を比較検討するのがいいでしょう。報酬が一見低額に感じさせられる広告でも、低額な費用ですむのはごく一部の条件の方のみだの場合もあり、実際の費用の内容がわかりにくいという場合が多くあります。
そのため明確な料金体系とっている事務所に依頼するのが安心です。 かかる費用に関することをきちんと理解せずに進めてしまうと、予想を上回る金額を請求されることもよくあります。
特に減額成功報酬と呼ばれる払い過ぎた利息を再計算することで減額された金額に対して発生する報酬は高額になりやすいので注意が必要です。
料金体系や費用の説明がわかりやすいか
過払い金請求の費用は事務所によって同じではなく、費用の決め方も事務所ごとで変わります。
弁護士や司法書士に依頼する際は複数の事務所費用を比較検討するのがいいでしょう。報酬が一見低額に感じさせられる広告でも、低額な費用ですむのはごく一部の条件の方のみだの場合もあり、実際の費用の内容がわかりにくいという場合が多くあります。
そのため明確な料金体系とっている事務所に依頼するのが安心です。
かかる費用に関することをきちんと理解せずに進めてしまうと、予想を上回る金額を請求されることもよくあります。
特に減額成功報酬と呼ばれる払い過ぎた利息を再計算することで減額された金額に対して発生する報酬は高額になりやすいので注意が必要です。
費用が安ければいいわけではない
費用が安いからと言って、過払い金請求をする事務所を選ぶのも注意が必要です。
費用が安い場合は少しでも早い解決を目指し、良くない条件での和解を求められることや、弁護士や司法書士が一方的に交渉してしまうという事態にもなりかねません。
また費用が安いと事務所では弁護士や司法書士が抱えている事案が多く、一件当たりにかけられる時間が短くなることで面談の時間も短くなり、丁寧な対応が期待できないという可能性も多くあります。
また、一般の人が弁護士や司法書士の名義だけをかりて過払い金の請求を行っているという被害も出ていますので、きちんと確認しましょう。
過払い金請求を弁護や司法書士に依頼する場合は信頼できる専門家かどうかを基準に判断するのが良いと言えます。
過払い金請求の訴訟を提案してくれるか
過払い金請求をする際に、必ずしも裁判をしなければならないわけではありません。
和解の交渉をした時に、納得できる金額を提示されたのであれ応じても構わないです。ただし、一般的には訴訟を起こしておく方が、最初に聞いていた額よりも高くなるケースが多いです。
最近の傾向として裁判なしでは過払金を多く回収することが難しくなっていますので、どの貸金業者に対しても訴訟を起こさない事務所というのは条件の悪い和解を行う可能性があるからです。 それにも関わらず、初めから訴訟をしないと決めている事務所も中にあります。
事務所側からすると訴訟は手続きが増え時間もよりかかるものなので、避けたいと思っている部分があります。 そのためそのような事務所に依頼してしまうと、少ない金額で和解してしまう可能性があります。
ですから、依頼者のメリットを考えて訴訟を提案してくれるかどうか、見ることは事務所選びの1つのポイントになります。
[sub_rank2]まとめ

本来、払う必要のない過払い金は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することで取り戻せる可能性が高まるほか、返還までの期間短縮につながり、相手との交渉に要する労力が軽減されるなどのメリットがあります。
ただし、着手金や返還額に応じた報奨金などの費用負担が必要になります。
専門家に依頼する場合は費用負担が明確で、過払い金の請求事案に関する経験と実績の豊富な事務所を選ぶことが肝心です。
司法書士の場合は、過払い金の額が上限140万円まで、地方裁判所での裁判に出席できないという制限がありますが、一般的に弁護士に依頼するよりも費用が安い傾向があります。
過払い金請求は事前に詳しい説明を受け、疑問点や不安に思うことをしっかり確認した上で依頼をしましょう。
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司法書士法人杉山事務所 過払い金相談実績
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